あしたが楽しみになるリフォーム&リノベーションメディア
2017/12/28 - story

リノベーションで、Hygge(ヒュッゲ)な暮らし

札幌市:ご夫婦(30代)、子ども2人

デンマーク語で「人と人のふれあいから生まれる、温かく居心地の良い場所」という意味をもつ「hygge(ヒュッゲ)」。子どもと一緒に生地づくりを楽しみ、焼きたてのパンで朝食。ストーブに薪をくべ、家族で火の温もりに憩う冬の夕暮れ時。ストーブの炎を生かした煮込み料理やピザが食卓を彩り、家族の笑顔が集う休日の夜…。

Iさんご夫妻の「hygge」な暮らしへの第一歩は5年前、1枚のチラシから始まりました。そこに載っていた一戸建ては、Iさんの希望する地域や予算にぴったりで、築年数も浅く、建物の状態も良好だったため、購入を決断。ただ、どうしても意に添わなかった外壁や開口部だけは、早々に好みに合うようにリフォームしたいと考え、当社にご相談いただきました。

<リノベーション前の住宅の写真>

もともとピンク色のサイディング張りだった外壁は、住宅購入後すぐにリフォームして落ち着いた佇まいに。外構やウッドデッキも新しく設けました。

そのとき同時に、2階にある洋室もIさんのワークスペースとしてリフォーム。眺望抜群のこの部屋は、窓を交換するとともに、内装を塗り壁で仕上げ、カーテンにもこだわりました。

それから4年。照明を替えて気づいた天井の汚れをきっかけにリノベーションへの思いがふくらみ、今回、大きく手を入れることになりました。Iさんは、シンプルな空間の差し色や北欧のテキスタイル、食器や雑貨がお好きで、たくさんのコレクションを所有されていたので、お気に入りの品々が映えるよう、北欧のナチュラルで落ち着いた素材や意匠を取り入れたプランを提案しました。まず、様変わりしたのが玄関まわりです。


玄関ホールは、こっくりとした深みのある色合いが美しいウォールナットの床に張り替え。北欧テイストのインテリア小物が似合う造作のシューズクローゼットやリビング扉を、新たに設けました。

玄関脇にあった洋室は2分割して、玄関側を靴のまま出入りできる納戸に、ホール側をピアノと趣味の部屋につくり変えました。Iさんと一緒に選んだタイルを絵のように壁に張り、他にはない特別な空間を演出しています。

暮らしの中心の場であるLDKも、大きくリノベーションしました。まず、くつろぎ空間のシンボルともなる薪ストーブを、ご主人の要望でLDKの中央に設置。2階へまっすぐに伸びる煙突の効果で、家全体が効率的に温まります。

2回目のリフォームで、既存の小上がりや造作収納を撤去していたリビング。玄関と同じウォールナットの床で段差なくつながった壁には、新たに本棚をしつらえました。

インテリアのディスプレイも楽しめるこの棚は、本や雑貨が引き立つよう、周りと異なるデザインのクロスで壁を仕上げました。Iさんとお嬢さんのお気に入りの場所です。

保存食づくりをはじめ、日々の食に手間暇を惜しまないIさんにとって、一番のこだわりスペースがキッチンでした。

システムキッチンは既存のものを使いつつ、淡いピンク色だった面材のみIさん好みのシックなダークグレー色に変更。さらにキッチンパネルを白色のタイルに張り替えたことで、インテリアとしての魅力も増しました。コンロ下には、新たにビルトイン型のガスオーブンも設置しています。

また、キッチンのカウンター収納と吊り棚の間は、Iさんが大切にしてきた飾り皿をディスプレイする場所に。白いタイル張りの壁に、飾り皿がよく映えます。

階段まわりの印象も、大きく変わりました。汚れが目立っていた白い階段は、LDKと自然になじむよう、ウォールナットの踏板とアイアンの手すりを組み合わせて造作。空間に落ち着きのある一体感が生まれました。

家にいて薪のはぜる音を聞きながら、家族みんなで休日の午後のティータイムを過ごすひとときは、まさにHygge(ヒュッゲ)な暮らしそのもの。大好きな北欧デザインの雑貨や小物に囲まれながら、家族の暮らしを慈しむ。そんな理想の暮らしを叶えるリノベーションになりました。

I さんより

職場の先輩の紹介で、SAWAI建築工房さんに家づくりの相談をしました。今回のリノベーションで、リビングは居心地の良さを増し、家族が自然に集う時間が増えました。主人は、毎晩薪ストーブの炎の美しさを楽しんでいて、暖房効率も良くなったと喜んでいます。私は一日の多くを過ごすキッチンがより美しく、より使いやすくなったことで、料理が一層楽しくなりました。思い描いていた家に生まれ変わり、玄関ドアを開けるたびに「リノベーションをして良かった!」と思っています。中古住宅を購入してから何回かに分けて手を入れてきましたが、少しずつ自分たちのペースで心地よい場所に変えていけるのは、持ち家ならではの魅力。実は、次の計画も既に温めています(笑)。SAWAI建築工房さんとは長いお付き合いになりそうです。