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2017/12/11 - story

マンションリノベで、時短をかなえる家事動線に

札幌市:ご夫婦(30代)、子ども2人

物件探しからご一緒させていただき、環境の良い築22年のマンションを購入されたFさんご夫妻。2人のお子さんがいて共働きという、子育てと仕事に忙しい日々を快適に暮らすための住まいづくりが、大きなテーマでした。

リノベーションに際してはまず、既存の間取りを白紙に戻し、動線を一新。家事負担を軽減するプランニングを行いました。

1つは、キッチンから全てがつながる動線です。

キッチンの後方に家事室を設け、ユーティリティから直接家事室へ行かれる動線に。ここには洗濯物干すスペースも併設しました。家事室に造作した多目的カウンターと収納は、洗濯物をたたんだり、お子さんの学校のプリントものの管理をしたり、何かと便利。結果的にダイニングテーブルの上がいつも整理され、帰宅後すぐに夕ごはんの用意をすることができます。

2つ目は、「片づけてから始める」をなくす工夫です。

シンク横にダイニングテーブルを配置し、キッチンの作業台とテーブルの間に収納カウンターを造作しました。これによって配膳がしやすくなりますし、両面を収納として使えるように設計しているので、キッチンやダイニングまわりでよく使う小物をすっきりと整理できます。この収納カウンターはパーテーションの役割も兼ねていて、手元の目隠しや水はね防止にもなります。

3つ目は、リビングの収納カウンターです。

お子さんたちの勉強スペースとして2人が並べる長さを確保し、カウンター横には本や日用品などを置くことができる扉付きの収納棚を設置。収納量も考慮しつつ、天井面と床面を空けることで、空間を広く見せる工夫をしています。

そのほか、リビングに隣接していた和室は、キッチンにいても目が届くお子さんたちの遊び場に。子ども部屋が必要になったときには間仕切り壁を設けて、主寝室にできるよう、将来を見据えてプランニングしています。

古いマンションは、断熱性能の向上も大きな課題です。

この物件は、最上階の角部屋。そのため北側の窓まわりには、結露によるカビが発生していました。風向きからも外壁面の冷えが厳しいことが分かったため、壁面の断熱補強として断熱塗料を内装に施し、窓まわりの気密の悪さに対してはプラスターボードを剥がしてウレタン補強とする断熱改修を行いました。これにより、もともと備わっていた24時間換気と灯油セントラルシステムを、最大限生かすことができるようになりました。

内窓はすべて交換して気密性をアップ。ロケーションを生かした眺望の良さと、一年を通して快適な室内環境の両立を実現しています。

室内空間は全体的に、さりげない色のアクセントや、品の良い配色、バランスの良さなどに気を配りました。例えばLDKは、白を基調として落ち着いたウォールナット系の色をアクセントに。キッチンまわりは、リビングのインテリアに溶け込むよう、家具と収納面材の色を意識的に合わせた仕上げに。

ご夫妻が好きなインテリアデザインもさりげなく盛り込みながら、機能的かつゆとりを感じる空間づくりに配慮したリノベーションとなりました。

Fさんより

このマンションは、「限りある予算で利便性の良い物件を購入するなら、リフォーム前提で中古を探す方が近道」と考えて探す中で出会った物件でした。ただ、リノベーションの向き不向きは僕たちにはわかりません。そこでSAWAI建築工房さんと一緒に見に行き、太鼓判を押してもらえたので、安心して購入することができました。

共働きで子育てをしてる忙しい中でも、自分たちらしい空間で暮らしたいというのがリノベーションにおける希望。その想いを汲んで、プランニングをしてもらいました。妻が喜んだのが、キッチン裏の家事室です。物干し場や作業机、収納があって家事動線がスムーズな上、きめ細かな配慮が隅々にまで行き届き、小さな子どもがいるにも関わらず、すっきりとした生活空間を手間をかけずに保てています。

リノベーションで開放感が増したリビングは想像以上に快適。お気に入りの空間で家族水入らずで過ごせる時間が、今は何よりも幸せです。