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2020/01/10 - story

子育て世代の、戸建てリノベ実例集

私たちのところには、「実家が古くなった」「自分たちだけの落ち着いた環境で暮らしたい」「大家族でマンションでは手狭」などさまざまな理由を胸に、実家や購入した中古住宅のリノベーションのご相談にみえる方も多くいらっしゃいます。幼いお子さんがいるご家族にとって戸建ては、音を気にせずのびのび遊べる、庭遊びや薪ストーブなど戸建てならではのライフスタイルを経験できるなど、マンションとはまた異なるメリットもあります。そこで今回は、子育て世代の戸建てリノベの事例をいくつかご紹介しましょう。

中古住宅を購入してリノベ。
念願の薪ストーブのある暮らしを実現

「子どもの頃に住んでいた眺めの良い住宅街で家を持ちたいと思い、マンションと同程度の予算で購入できる中古住宅を探していた」という奥さん。お母さんが手にしたチラシで見つけたのは、築6年と築浅で傷みも目立たない家でした。希望する地域、予算にぴったりだったため購入したといいます。

工事前の様子

Kさん宅は2回に分けてリノベされています。1回目は住宅購入後、好みと違うことで最も気になっていた外壁と窓の交換のほか、外構とウッドデッキの新設、2階の一室を奥さんのワークスペースにつくり変える工事を行いました。2回目はそれから4年後。玄関やLDKの床の張り替えやキッチンまわりの改装、1階の個室の手直しを行うとともに、奥さんが娘さんの友人の新居で見て惚れ込んだ薪ストーブを導入しました。

床を張り替え、キッチンまわりに手を入れ、薪ストーブを据えて装い新たに生まれ変わったKさん宅のLDK

念願の薪ストーブは、LDKの中心に配置。装飾性の高かった階段は、木とアイアンを組み合わせたナチュラルモダンな仕上げに

奥さんの希望で設置した薪ストーブですが、「本当に暖かいし炎も美しくて、冬は薪ストーブの前がすっかり定位置。吹き抜けに長く延びる煙突が、熱を2階に運んでくれるので、暖房効率もよくなりました」とご主人も満足の様子。

休日には薪ストーブでピザを焼いて、家族で楽しむことも

お子さんたちもお手伝い。薪ストーブのまわりに自然と家族が集う

お子さんたちも薪をくべたり、薪ストーブ料理をする奥さんを手伝ったりと、すっかり薪ストーブが冬の生活の一部になっているよう。リノベで居心地の良さを増したせいか、リビングに家族が集う時間が前よりも増えたといいます。暮らしにこういう楽しみをプラスできるのは、戸建て住宅ならではですね。

対面キッチンでなくても
「見守り」できる安心な間取り

幼いお子さんがいると、キッチンで作業しながら様子が見えると安心です。そのために対面キッチンはとても有効ですが、間取りや構造によっては、対面にするのが難しい場合もあります。リノベ前提で中古で購入したKさんの住宅は、軽量鉄骨2階建ての工業化認定住宅。リノベには構造的に制約があり、階段の位置など主要構造部分が変更できないことから、対面キッチンを実現するのが難しい状況でした。

工事前のキッチンの様子

そこでご提案したのは、キッチン側面からリビング・ダイニング方向が見えるプラン。階段の位置を変えられないため、対面キッチンにはできませんでしたが、この配置ならキッチンに立ちながらダイニングやリビングで遊ぶお子さんに目が届きます。キッチン背面には収納棚を造作。調理中にご家族が後ろを通っても邪魔にならないゆとりのスペースを確保しました。

キッチンとリビング・ダイニングをL字形に配置。やさしい木目の床はフロアシートで、お子さんの食べこぼしなどの掃除もしやすい

対面キッチンにはできなかったが、このとおりキッチンからリビング・ダイニングがよく見渡せる

「対面式のキッチンにはならなかったけれど、かえってよかったです」と奥さん。ご主人はキッチン横のカウンターがお気に入りで、家では大体リビングかダイニングにいるといいます。また、あまり家具を置きたくなかった奥さんの希望に応えて、カウンターや棚は大工仕事で造作。コスト削減にもなりました。

キッチンはゆとりの広さ。その隣には、ワークスペースを造作した。カウンター下には、お子さんの絵本やおもちゃも置ける

リビングはお子さんの遊び場に。ロールスクリーンで仕切って個室のようにも使える

ぐるりと一周できる回遊型の動線で家事効率が上がったこともあり、奥さんは新居に住んでからストレスがなくなったそう。ご夫妻もお子さんも安心して暮らせる住まいになりました。

個性あふれる子ども部屋がカワイイ。
6人家族でゆったり暮らせる住まい

Hさんご夫妻は4人目のお子さんの誕生を機に、手狭になってきた分譲マンションから広い戸建てへ住み替えを計画。希望どおりの立地と広さの中古住宅を見つけました。当初は建て替えを考えていましたが、予想を大幅に上まわる見積もりに、既存住宅の活用に考えをシフトして、間取りやつくりを見直しました。

既存住宅は6人家族でもゆったりと暮らせるほどの広さ。間仕切り壁を取り払い、LDKすべてを見通せる開放感のある住空間を実現しました。キッチンまわりには、子育て世代のご家族ならではの工夫やこだわりが。例えば、キッチンのダイニング側のカウンターは、日々忙しいご夫妻が夫婦の会話を楽しむための貴重なスペース。アイランド作業台は、家族みんなで料理を楽しむことができます。

リビングとダイニングの間に吊るしたハンモックは、ご家族みんなのお気に入り

リビングとダイニングの間に吊るしたハンモックは、ご家族みんなのお気に入り

海外の家のようなデザインのキッチン空間は、家族みんなで料理を楽しむことができる広さを確保

大家族が暮らす家としての工夫は、ユーティリティにも。大量の洗濯物も一気に干せるように広さをたっぷりと設け、リネンやタオル、家族分の下着や衣類などの収納棚も設けました。これによって、洗濯の家事動線や着替えの生活動線も改善されています。

小さなお子さんがいる大家族でも使いやすいゆとりの広さのユーティリティ

小さなお子さんがいる大家族でも使いやすいゆとりの広さのユーティリティ

朝、家族で混み合う洗面台は、何人かで並んで使えるようワイドな仕様のものを設置。その横のトイレのドアは、家族の出入りが多いことを考えて引き戸にしている

子ども室も個性的。カーテンやクロスの色柄、照明は、お子さんたちの好みや意見を聞いてセレクトし、コーディネートしました。自分好みのカワイイ空間で、勉強がはかどりそうですね。

中古住宅のリノベーションだとHさんのお住まいのように、大家族でもお子さんたちそれぞれが自分の部屋を持てて、暮らしやすい住まいが予算内で実現できます。これもまた、子育て世代にとっての戸建てリノベの魅力といえるのではないでしょうか。


戸建てリノベもマンションリノベも、家族構成や求めるライフスタイル、既存住宅の状態などに応じてさまざまなかたちがつくれます。今とこれからの自分たちの暮らし方に合うリノベで、健やかに過ごせる住空間を検討してくださいね。