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2019/11/22 - story

ほどよい距離感をつくる、二世帯住宅リノベーション

実家の近くに住まいを求める子育て世代のご家族がいる一方で、近くにいることの安心感や経済的なメリットから、親世帯と子世帯で一緒に暮らすことを選ぶご家族も少なくありません。そこで今回はお互いの心地よい暮らしのために、住まいをフルリノベーションした二世帯住宅の実例をご紹介しましょう。


札幌市のTさんは築19年のRC+木造在来工法・3階建ての家に、お母さんとご夫妻の3人で暮らしていました。しかしそれぞれの世帯の生活時間が違うこともあり、お互いに気兼ねなく暮らせるよう玄関を別々にしたいとのご要望から、リノベーション計画が始まりました。

打ち合わせを重ねていくと、玄関のこと以外にも、住まいに関するさまざまな不便や悩みが出てきました。特に子世帯では「収納」問題が大きなストレスになっていることが判明。そこで今だけではなく将来の快適性も考え、構造・断熱・設備・内装までフルリノベーションすることとなりました。

子世帯は、収納問題をすっきり解決!

3階の子世帯では、「これをどこにしまう?」「これをどこに置く?」といった収納のお悩みが大きな課題でした。そこでまずLDKは、キッチン作業台の向きを変更するとともに、背面に大容量の収納棚を設置。食器や家電の収納に加え、扉を開けるとPCコーナーに早変わりする棚もその並びに造作して、散らかりがちなLDKをすっきり片付けやすい環境を整えました。

システムキッチンと同素材の背面収納を造作。食器やキッチン家電のほか、PCコーナーも造作して、無線LANルーターなども収納できるように工夫した

リノベーション前のリビング

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リビング・ダイニングはシックで落ち着いた雰囲気に

テレビの背面は無垢材のアクセントウォールに。間接照明が空間に上質感をもたらす

また、ご夫婦それぞれのウォークインクローゼットを設けたり、洗面台とユーティリティスペースを別々に配置するなどの工夫で、これまでの収納のストレスを解消。寝室には3面採光のランドリールームを増築し、室内干しのスペースも十分に確保しました。

左がご主人、右が奥さんのウォークインクローゼット。持ち物がひと目でわかり、整理整頓しやすい

リノベーション前は手狭だった洗面まわり

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洗面台とユーティリティスペースをあえて別々に配置。それぞれ廊下ともつながる設計で、動線もスムーズ

薄暗かった寝室は…

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スッキリと明るい空間に。隣に3面採光のランドリールームを増築し、すりガラス状の引き戸で仕切ることで外の光を採り込んだ

親世帯は、より明るい住空間に

懸案だった「玄関を別々に」という要望を叶えるため、元の玄関は3階の子世帯用とし、お母さんの家の玄関は、リビングの一部を改修して新設しました。それによりリビングの位置が少し奥まったため、隣室の東側に3連の腰窓を設けたり、洗濯物を干せる広いバルコニーを新設したり、白を基調とした内装にしたりして暗くならないよう配慮しました。

また玄関は別々にしたものの、万が一の時にすぐに駆けつけられるよう非常口も設置し、プライバシーと安心感を両立させています。

東側の洋室に大きな窓を設けたり、南側にバルコニーを新設したりして、採光に配慮。白を基調とした内装も、明るさに一役買っている

玄関の新設により、対面式だったキッチンを壁付けに変更。イエローのキッチンとオレンジのソファが空間に彩りをプラス

リノベーションを経て、Tさんは「自宅でワインを楽しむ夜が、くつろぎの時間になりました」と暮らしぶりの大きな変化を実感されているよう。変に気兼ねすることなくお互いにのびのびと暮らせる住まいが、Tさんご家族の生活を豊かにしているようです。二世帯住宅をお考えの方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。