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2019/07/12 - idea

気分も暮らしも明るく。採光を考えたマンションリノベ

家づくりの条件として、よく上位にくるのが「陽当たりがいい」こと。陽当たりが悪くて家の中が暗いと、なんだか気持ちまで暗くなってしまいます。中古住宅や築年数の経ったマンションは、往々にして「リビングは明るいけど、それ以外の部屋や空間の陽当たりはイマイチ…」というケースが多いですが、窓がなくても外の光をとり入れて明るさを確保する手立てはあります。そこで今回は、私たちが手がけたマンションリノベの実例を通して、その工夫やアイデアをご紹介します。

ガラスを使って
暗い場所に光を届ける

江別市のKさんご夫妻は、お子さんたちが独立したことから、以前から気になっていた絨毯敷きの床の傷みや今後の生活のことを考えてマンションのリノベーションを決めました。ご提案したのは「ガラス」を使ったアイデアです。

窓をつけるのが難しくて、暗くなりがちなマンションの玄関。そこで壁の位置を少し移動させ、居室に通じるドアを大きなすりガラス入りの引き戸に交換しました。壁にはテクスチャーが美しいガラスブロックをはめ込んで、優しい雰囲気に。

引き戸のすりガラスと壁のガラスブロックが、居室の窓の外から射し込む光を玄関に届ける

リビングのほうからも光が入る。ちなみに愛犬との健やかな暮らしのため、玄関とLDKのフローリングは臭いが染み込まないペット仕様のものを採用

廊下の真ん中にあって、やっぱり暗くなりがちな洗面室は、壁にガラスをはめ込むことで明るさを確保しています。

廊下に沿った壁の一部にすりガラスをはめ込んで、明るさを確保

洗濯機などを置くユーティリティもやはり、マンションでは窓がなくて暗いのが一般的です。そこでリノベーションの際に、ユーティリティとキッチンを隔てる壁に、ガラス入りの小窓を設置しました。これだけでだいぶ明るさや空間の印象が変わります。窓枠にグリーンを飾れる奥行きがあるのもポイントですね。

小窓の効果で、暗かったユーティリティに自然光が入る

キッチン側からの様子。窓枠の奥行きを使ってグリーンをディスプレイ

間仕切り壁を取り払って
明るくオープンの空間をつくる

壁を取り払って部屋を広くフレキシブルに使えるようにできるのも、リノベーションならでは。それによって薄暗さも改善されます。Kさんのお住まいでは、壁の代わりに3枚引き戸を設置。引き戸を開けておけば広くて明るいワンルームとして使えますし、引き戸を閉じれば2室に分けられます。

【Before】2つの個室は壁で仕切られていた

壁を取り払って3枚引き戸にしたことで、明るく広々としたフレキシブルに使える空間に

築年数の経ったマンションだと独立式のキッチンが薄暗いのが悩み、というお宅もよくあります。Kさんのマンションも例に漏れず暗く、奥さんの要望のひとつはまさに「明るく開放的なキッチン」でした。そこで壁を取り払い、L字型のキッチンを設置。LDK全体が、明るく使い勝手のいい空間に生まれ変わりました。

【Before】閉じていて暗かったキッチン

リノベで、L字型のオープンなキッチンに

壁をなくしてひとつながりの空間にしたことで、明るく開放的な暮らしの場に

小窓やニッチを設けた壁や、スポットライトを組み込んだガラスの棚板の造作のディスプレイ棚が、日常空間に華やかさを添えます。こういった設計の工夫も、住まいに明るさをプラスしてくれる大切な要素です。

小窓やニッチ、造作の飾り棚が、空間に明るさをプラス


リノベーションをするお住まいの特徴によってできることは違いますが、このようにさまざまな工夫とアイデアで、薄暗かった家を明るくて気持ちのいい家に変えることができます。部屋の明るさは気持ちにも大きく影響します。リノベーションでは、室内の明るさについてもぜひ検討してみてはいかがでしょうか。暮らし方が、変わるかもしれません。