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2021/03/17 - column

【第1回】物件選びは、マンションリノベのはじめの一歩

新築よりも費用を抑えて、自分好みの設計やデザインが楽しめるなど、昨今注目を集めている中古マンションのリノベーション。とはいえ、場所や広さ、金額など自分が理想とする中古マンションを見つけるのもなかなか難しいものです。

そこで今回、SAWAI建築工房にリノベーションを依頼してくださったお客様のご協力のもと、物件選びから完成までの一連の流れを完全密着した連載企画をスタート!物件選びのコツや設計ポイントなどを徹底紹介します。第1回はマンションリノベのはじめの一歩、「物件選び編」です。


妥協はしないけれど、縛られすぎない。
理想条件には優先順位をつける

暮らしに便利で、公共交通機関が近く、金額も安価で……など、いざ中古マンションを購入するとなると、理想は高くなりがちです。けれど、すべてを叶える物件に出会うのはまさに至難の技。物件選びをスムーズに進めるためには、不動産屋さん等へ相談に行く前に、自分の中である程度条件を整理して、優先順位をつけることが大切です。

今回密着させていただくN様がもっとも重要視したのが、「都心に近い」「自然を感じる」「物件購入とリノベ工事費を合わせて1000万円台に収めたい」という3つの条件。当初は前述の3つに加え、「住み慣れた西区エリア近辺に限定したい」との思いで物件を探しを続けていたものの、希望エリアではなかなか見つからず…。そこでエリア条件を広げることを決意したといいます。

タイミング良くSAWAI建築工房のお客様から「所有しているマンションを売りに出したいという」話を聞いてN様に提案してみたところ、内覧後になんと即決。西区エリア近辺ではないものの、都心に近く、川沿いに建っているので景色の抜けもよく、費用も理想的。スーパーや病院も近く、徒歩圏内に公共交通機関があるなど、好条件の物件に出会うことができました。

都心に近く、川沿いに建っているので景色の抜けもよく、費用も理想的

優先順位をつけて立地条件の範囲を広げた結果、理想的なマンションに出会えた。都心に近く、川沿いに建っているので景色の抜けもよく、費用も理想的

リフォーム済み物件のきれいさに惑わされず
リノベーションのしやすさを重視

今回N様が購入した中古マンションは築47年。最近主流の長方形ではない正方形に近い間取りと、100㎡近い広さが特徴です。リノベーションを前提とした物件選びで大切なのは、リフォーム済み物件のきれいさに惑わされないということ。リフォーム済みだとぱっと見の印象は良いですが、キッチンなどの設備を自分好みに刷新できなかったり、リフォームされている分金額が高くなってしまうなどのデメリットもあります。せっかくならリノベーションに予算を割いて、自分に合った理想の空間を実現させたいところです。

この住まいは角部屋で、大きな窓の向こうに広がる川や山などの開放的な景色が魅力。床もコンクリートに直貼りではなく、床下に空間のある二重床工法なので、配管を伸ばすことが可能。そのおかげで暖房やキッチンなどの位置を大胆に変更できるなど、実はリノベーションの自由度が高いというメリットを秘めた物件です。

優先順位をつけて立地条件の範囲を広げた結果、理想的なマンションに出会えた

見つけたマンションは、床下に空間がある二重床工法で、配管を伸ばすことが可能。リノベの自由度の高さがあるかどうかも、物件選びの大事なポイント

このように、中古物件探しでは、見た目の新しさに惑わされず、建物が持つポテンシャルを見抜くことがとても重要です。的確にその判断をするためには、中古物件を探す段階から設計や工事の依頼先を決めておいて、一緒に見てもらうと安心ですね。

SAWAI建築工房で過去に手がけたマンションリノベの例。この際もお施主様と一緒に物件探しからスタート。ご夫妻は希望するエリアが明確で、かつ住宅ローン控除対象物件であること、リノベーションに適した物件であることなどを優先条件として選定した

ポテンシャルの高さを引き出したリノベーションで、明るく家事動線の良い暮らしの場に大きく様変わり

共働きでも家族が過ごしやすい住まいになっている

マンション管理組合や
修繕積立金もしっかりチェック

N様が購入したマンションは、エントランスや廊下などの共用部分が清潔に保たれているのがとても好印象。これは、マンションの管理組合がしっかりと機能している証拠といえるでしょう。防犯カメラやオートロックなど、セキュリティー面も時代に合わせてアップデートされているので、安心ですよね。

また、外壁からは築年数があまり感じられず、定期的に大規模な修繕を行っていることもわかります。建物の共有部分の修繕にかかる費用はマンションの住民が負担することになっており、これを修繕積立金といいます。金額はマンションの規模や築年数によってさまざまですが、ローン完済後も修繕積立金の支払いは発生するので、事前に修繕計画や積立金の概要をしっかりと確認した上で検討することをオススメします。

※写真はイメージです


新築よりも費用を抑えながら理想の住空間を実現できる中古マンションリノベは、マイホーム取得の重要な選択肢の一つ。ただ、単に「中古マンション」といっても、暮らし方や家族構成によって適した物件は異なります。選び方のポイントをしっかりと抑えて、後悔のない物件選びをしましょう。

さて、理想の物件に巡り会えた後は、いよいよプラン設計。N様宅のプランはどのようなものになるのでしょうか。期待に胸が膨らむ中古マンションリノベーションの物語は次回へと続きます。

榎又 円香
profile
榎又 円香 Madoka Enomata
営業主任・設計プランナー
カラーコーディネーター
札幌市で戸建てやマンションのリノベーションをはじめ、住宅の新築やリフォームを手がけるSAWAI建築工房では、私のほか複数の女性プランナーが、ご家族のライフスタイルに合わせて、アイデアあふれる機能的で心地よいデザインの住まいをご提案しています。詳しくはこちらのホームページをご覧くださいね。