見た目の新しさや美しさを追い求めるだけのリノベーションでは、のちのち様々な後悔や不満が残ってしまいます。家は、家族の暮らしの場。「美しく機能的」を目指すことで、満足度の高いリノベーションを実現できます。今日は、「キッチン」「収納」「ケーブル」の3つに注目して、美しく機能的に生まれ変わったケースをご紹介したいと思います。
家具のようなデザインキッチン
Uさんのお住まいのキッチンは、昼間でも明かりが必要なほど暗い上、蛇口をひねるとサビもでてきたりして、使い続けるのにも限界を感じていました。
<Before>
↓
<After>
そこでリノベーションで、キッチンと居間の間にあった壁を取り払い、広々としたワンルームに。白色のキッチンが映える素敵な空間に生まれ変わりました。
大きな掃き出し窓からも外の光が入り、キッチンは以前とは打って変わって明るく快適。
新しく入れ替えた作業台が、部屋のグレード感をさらにアップ。「身体がぶつかっても痛くないように」との配慮から角をアールにしたところ、それが家具のように美しく印象的な仕上がりで、オンリーワンの秀作となりました。
すっきりと使いやすい収納
長年暮らしていると、捨てられない思い出の品々がどうしても増えるもの。Uさんの場合多かったのは、世界各国を旅行した際の記録アルバムでした。モノがむやみに散らからないようにするために大事なのは「指定席」をつくってあげること。
そこでリビングの壁面に、大容量の収納を造作しました。扉を閉じるとフラットなただの壁なので、室内の雰囲気を損ないません。ちなみにこの収納は、廊下側からも使えるというおまけ付きです!
キッチン収納でのポイントも一つ。洗った器を出しっぱなしにせず、キッチンまわりをきれいに保つためには、「見やすい→取り出しやすい→元に戻しやすい」という連鎖を自然に生むような収納の設計が重要です。
ケーブルを見せない工夫
オーディオ機器の配線のほか、テレビや電話、インターネットのルーター、プリンターなど家の中はケーブルだらけになりがち。見た目に良くない上に、ホコリっぽくなりやすくて、ストレスを感じる方も多いのでは?
<Before>
↓
<After>
そこでUさん宅では、リノベを機にこれらのケーブルをパイプに入れて、床下と壁内に収納してしまいました。ソファ横の機器類とテレビをつなぐ配線は床下を通っているので、見た目は驚くほどすっきりしました。
このように、「美しく機能的」は両立し得ることですし、リノベーションだからこそできる工夫もたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね。